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» 2014年11月10日 06時00分 UPDATE

まるで“PC画面に手を突っ込むような”操作感――Dellが見せた未来のデスクトップ

これまでマウスやキーコンビネーションをつかってやっていたことを、もっと直感的な操作で――。米Dellが年次イベントDell Worldで、デスクトップの未来の姿を披露した。

[後藤祥子,Business Media 誠]
Photo 未来のデスクトップを紹介するDellのジェフ・クラーク氏

 技術の革新は、PCのデスクトップを通じたユーザー体験をどう変えていくのか――。米Dellが、11月4日から6日にかけてテキサス州オースティンで開催した「Dell World」で、未来のデスクトップのコンセプトを紹介した。

 「smart desk」と呼ばれるこのコンセプトは、机の上のワークスペースと、ディスプレイ画面で構成される。ワークスペースの操作は、ペンや音声、ジェスチャーといった“人にとって自然な”ユーザーインタフェースで操作し、その結果を目の前のディスプレイに反映する格好だ。

Photo Dellが見せた未来のデスクトップ「smart desk」。Dell Precisionシリーズ(ワークステーション)とインタラクティブな液晶タッチスクリーンの組み合わせで実現する

 操作イメージは、ワークスペース上の本をスワイプするとページがめくれ、キーボードの鍵盤をたたくとDTMの波形データが変化し、3Dモデルのワイヤーフレームを手で引っ張るとレンダリングモデルに反映され、コンパスに見立てた地図上のリング(物理的なリング)をぐるぐる回すと実際の風景の方位が変わる――といった具合。

 これまでマウスやキーボードで行っていた操作の中で、“ここをちょっと手でいじれたら”と思うところが、手でつまんだりスライドさせたり、引っ張ったりできるようになるイメージだ。

sa_cl72.jpgPhoto 地図上でリング状のデバイスを回転させるとディスプレイ上の風景の方位も変わる

sa_cl81.jpgPhoto Windowsのデスクトップイメージ

sa_cl83.jpgPhoto グラフィック系のアプリで手を使った直感的な操作が可能になる

 デモムービーを紹介したDellのバイスチェアマン兼グローバルオペレーション EUCソリューション担当プレジデントのジェフ・クラーク氏は、「現状、PCと人のやりとりは決して自然とは言えない」といい、smart deskはイマーシブな作業環境を実現できると胸を張る。それはあたかも“PC画面に手を突っ込むような”操作感覚ともいえるものだ。

 「smart deskは仕事のあり方を大きく変えるだろう。メディアやクリエイティブ系ワーカー、金融アナリストなど、さまざまな職種の人たちがいろいろなデータを即座に見ることができるようになり、アナログ的なワークフローからデジタル的なワークフローへと変わっていく」(クラーク氏)

Photo 従来モデルより15%薄型化したDell Venue 11 Pro 7000

 まだコンセプトの段階とはいえ、smart deskについては今後、さまざまな発表があるとクラーク氏。統合ソリューション企業としての存在感を高めているDellだが、顧客との最初の接点となるクライアント事業も重視している。Dell Worldの期間中にもキーボード付きのWindowsタブレット「Dell Venue 11 Pro 7000シリーズ」を発表するなど新デバイスの投入にも積極的だ。

 「やはり仕事をするときにはPCが中心。PCは生産性を高めるための中心的なマシンであり続ける」――さまざまな業務用デバイスが登場する中で、PCをこう位置づけるDell。smart deskには統合ソリューション企業としての強みをどう生かしていくのか――。今後の発表に注目が集まる。

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