コラム
» 2015年02月02日 11時30分 UPDATE

半径300メートルのIT:1ツイートで1500文字を伝える方法、教えます

あえて140文字に文字数を制限しているTwitter。ところが日本の若者たちはちょっとした工夫でこの制限を突破する方法を編み出しました。

[宮田健,Business Media 誠]

 2006年にサービスを開始したTwitterは、スマホ時代の潮流にも乗り、とても身近なサービスになりました。日本でも、ごく近しい間柄で使うチャットツールと不特定多数ともつながれるツールという2つの側面が同居するかたちで浸透しています。

 Twitterでとても興味深いのは、ときどき斬新な利用方法が出てくること。特に若者のSNSの使い方を見ていると、「なるほどその手があったか」と関心することもしばしばあります。

Twitterの「140文字制限」を軽々と突破する若者たち

 Twitterの特徴といえば、やはり「140文字」にあえて制限しているところでしょう。これはSMSの文字数制限に由来するとされており、創業者の1人ジャック・ドーシーは「機能を増やすのではなく純化することで、人類に共通のものにたどりつけるのではないか」(関連記事)といいます。

 140文字は、何かを表現するためにはかなり厳しい制限です。ところが、日本語は五七五の17文字でわびさびまで表現できてしまう言語。このあたりは日本人が有利かもしれませんね。

 ところが最近、140文字を軽々と超える方法で長文を投稿をする事例が散見されるようになりました。以前より不具合を利用したり、Twitlongerなどの外部サービスを利用する方法はありましたが、日本の若者が選んだのはこんな方法でした。

 そう、気付いてみれば何てことはありません。メモ帳アプリに書いた長文を複数枚の画像にして投稿しているのです。上記の例では本連載の第1回、約1500文字の文章が1つのツイートに収まっています。画面サイズの大きいiPhone 6 plusなら、もっと長い文章も詰め込めそうです。

 これができるようになったのは、Twitterが2014年3月に実施した複数枚の画像をツイートに貼り付けられるようにした機能拡張のおかげ。きっと同社も想像していなかった“うまい手法”ですよね。

「画像での情報流出」にどう対抗する?

 ふと思ったのは、このようにテキストデータが画像化されて情報流出につながった場合、情報システム部はどのように対抗すべきなのだろうか? ということ。例えば管理者パスワードや暗号の秘密鍵など、文字数が少なくても絶対に漏れてはいけないテキスト情報がいくらでもあります。

 1500文字くらいの情報を、人が記憶して持ち出すのは難しいでしょう。テキストデータのままネットワークを通じて外部に流出させようとしたとき、少し前に盛り上がった「DLP」(情報漏えい防止ソリューション)があれば水際でチェックできそうです。しかし、画像化された情報をチェックすることまでは難しいかもしれません。

 DLPを擁護するとならば、画像化される前に止める、つまり「スクリーンショットの取得を防ぐ」というのが1つの解になります。となると、セキュリティ対策が必要なPCにその機能があるか? という点を、再度見直さなくてはならないかもしれません。

 今後もさまざまな新しい工夫で、面白い使い方をする人たちが登場することでしょう。その面白さを横目で見つつ、これがもしかしたら悪用されるかも……と思ってしまうのは職業病なのかもしれません。

著者紹介:宮田健(みやた・たけし)

元@ITの編集者としてセキュリティ分野を担当。現在はフリーライターとして、ITやエンターテインメント情報を追いかけている。自分の生活を変える新しいデジタルガジェットを求め、趣味と仕事を公私混同しつつ日々試行錯誤中。


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