コンビニの年賀状印刷は、あの手この手の作戦新連載・コンビニ探偵! 調査報告書(2/4 ページ)

» 2015年10月22日 08時00分 公開
[川乃もりやITmedia]

年賀状作成方法の移り変わり

 PCが普及する以前は、年賀状の主流は手書きだった。特に筆者の親世代は、個人で会社関係の人にまで出していたので、かなりの枚数になっていた。週末になるたびに年賀状を1枚1枚書いていたので、さぞかし大変だったことだろう。

 1977年、年賀状業界に革命が起きた。「プリントゴッコ(Print Gocco)」の登場である。一度原画を作成すれば、あとはペタペタとプリントするだけ。年賀状を大量に出していた人はさぞかし重宝したことだろう。中には凝った年賀状を作る人もいて、コンビニでも専用のインクを販売していたことがあった。手作り年賀状ブームの立役者となったプリントゴッコだったが、PCが普及するにつれ需要は減少、2012年12月28日をもってプリントゴッコ事業は終了した。

 こうして、年賀状作成はPCがメインとなったわけだが、ここで1つ気付いたことがある。PCでの作成が主流になると同時に、それが不得手な人たちがコンビニ年賀状印刷に流れ込んできたのだ。

 自分の書く字に対してコンプレックスを持つ人が、一定層いる。彼らはいち早くPCでの作成に移行したが、そのPCに対しても苦手意識を持つ人が手軽なコンビニ年賀状印刷へと流れこんだと分析している。

2001年発売の「プリントゴッコ PG-5 ベーシックセット」

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