浅田: はい。当社も株式会社なので、ボランティアのように情報をタダで提供するわけにはいきません。では、どうしたらいいのか。気象リスクがあるのに、指をくわえているだけでいいのか。このままではいけないので、アマチュアでスポーツを楽しんでいる人たちでも、情報を受けられるような“仕組み”をつくろうとしているんですよ。
土肥: 話が面白くなってきましたね。どういった仕組みでしょうか?
浅田: 「チームにお金が集まる」仕組みなんですよ。
土肥: チームにお金が集まる? どういう意味でしょうか?
浅田: 例えば、とある大学のラグビー部では、部員の保護者やOBの方に、会費を募ったり、寄付を募ったりしているんですよね。どういった形かというと、手紙を送ったり、電話をしたり。でも、今の時代にそうした方法は古い。というわけで、お金が集まりやすい仕組みをつくって、チームにお金が集まったら、その中の一部を気象情報の購入資金にしていただければなあと思っています。
土肥: ふむふむ。
浅田: まだ試験段階ですが、Webサイトに「チームの状況」などを書いたり、会費を「クレジットカード」で支払うことができるようにしたり。やっていることはこれくらいなんですよ。
土肥: え、それだけ? どこでもやっていそうな……。
浅田: クラブのOB組織って、まだまだアナログの世界が残っているんですよね。
土肥: そう言われてみれば、忘れたころに手紙が届きますね。何が書かれているのかなあと思って読んでみると、「寄付のお願い」と書かれている。「お金をもらうときだけ手紙をよこしやがって」と思っている人も多いかもしれません。
浅田: たくさんのチームをヒアリングしたところ、OBの2割ほどしか払っていないことが分かってきました。ただ、それまでExcelなどを使って管理していた情報をWebサイト上に移行しただけで6割ほどアップすることができたんですよ。
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