「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。
ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
先日、暖冬の影響でアイスの売れ行きが好調との記事を見かけた。また、マツコ・デラックスさんが司会を務めているテレビ番組『マツコの知らない世界』で冬アイスの特集が放送され、反響が大きかったようだ。これらの相乗効果で例年にない売り上げにつながっているのかもしれない。今回は、コンビニで売られているアイスについて調査してみよう。
まず、アイスの販売市場を見てみよう。一般社団法人日本アイスクリーム協会のデータによると、微増ではあるが右肩上がりであることが分かる。
(出典:一般社団法人 日本アイスクリーム協会)
コンビニアイスの定番商品といえば明治の「エッセルスーパーカップ」(ラクトアイス)や森永製菓の「チョコモナカジャンボ」(アイスミルク)、赤城乳業の「ガリガリ君」(氷菓)だ。いずれも手ごろな価格で庶民に愛され、ロングセラーとなっている。
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