ミドリムシが、この5年で6倍も売れたワケ水曜インタビュー劇場(ヒットの秘密公演)(1/6 ページ)

» 2016年01月27日 08時05分 公開
[土肥義則ITmedia]

 「ミドリムシ」が大量に増えている――。

 数年前、このようなことを書けば「えー、マジで! 青虫が増えたら大変じゃないの?」と思った人も多かったはず。しかし、いまは違う。「ミドリムシ」または「ユーグレナ」といった名前の商品が、スーパーやコンビニなどで販売されているので、認知度が広まりつつある。とはいえ、一度は聞いたことはあるけれど、よく分からない……という人もいらっしゃるはずなので、ここで簡単にご紹介しよう。

 ミドリムシ(学名:ユーグレナ)の体長は0.1ミリ以下で、藻の一種である単細胞生物。植物と動物の間の生き物なので、両方の栄養素を作りだすことができるのだ。栄養素の数は、なんと59種類にも及ぶ。2005年12月に世界で初めて、ユーグレナという会社がミドリムシの大量培養に成功した。

 そして、10年の月日が流れて、いまはどうなっているのか。ここ5年で、売上高が約6倍に拡大するなど“売れに売れている”のだ。2016年度も引き続き好調で、生産現場で働く人たちは正月休みを返上してフル稼働でミドリムシを増やしていたという。

 それにしても、なぜこれほどまでにミドリムシが売れているのか。ユーグレナの出雲充社長に、その理由に聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

体長0.1ミリ以下のミドリムシ(学名:ユーグレナ)
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