インタビュー
» 2016年01月27日 08時05分 公開

水曜インタビュー劇場(ヒットの秘密公演):ミドリムシが、この5年で6倍も売れたワケ (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

ミドリムシを大量に増やしている

土肥: ミドリムシは藻やワカメの仲間ということですが、それでも名前でかなり損をしていると思うんですよ。私の知り合いに、緑汁(ユーグレナの商品)を見せて「これミドリムシでできているけど、飲む?」と聞いたら「ぎゃー! 虫なんて飲めるわけないじゃない」と叫んでいました。このように、まだまだ認知度は広まっていないように感じるのですが、なぜ売れているのでしょうか?

出雲: 2011年(9月期)の売上高は11億円ほどでしたが、その後、16億円、20億円、30億円、59億円ほどになって、今年は110億円ほどを見込んでいます。この数字の裏にどんな意味があるのか。当たり前のことですが、数字が増えれば増えるほど、ミドリムシを大量に増やさなければいけません。

 当社は石垣島にミドリムシを培養するプールを所有しているのですが、売り上げが6倍になったからといって、設備を6倍にするわけにはいきません。あらゆる部分の効率化を図ったり、人員を増やしたり、生産時間を増やしたりして対応しています。

 日本の人口が5年で6倍になればどんな世の中になると思いますか? 通勤電車に乗るサラリーマンは大変なことになりますよね。それと同じようなことが、いまミドリムシの世界で起きているんですよ。

土肥: ふむふむ。

出雲: でも、お客さまからすれば、われわれのそんな事情は関係ありません。「注文をしたのに、どうして届かないの?」とご不満に感じられるはず。

土肥: メーカーの予想を上回る勢いで売れて、ここ数年「出荷休止」に追い込まれる商品がありましたよね。例えば、サントリー食品インターナショナル社の「レモンジーナ」と「ヨーグリーナ」は、発売後すぐに「出荷休止」になりました。しかし「わざと少なめに生産して、市場での枯渇感をあおる“品薄商法”ではないか」といった批判もありました。

出雲: その商品に興味がない人からすれば「ふーん。それがどうしたの?」と思われるかもしれません。しかし「欲しい」と思っている人に、「売り切れです」「2週間遅れます」といった対応をすると、ものすごくがっかりされます。お客さまをがっかりさせるわけにはいかないので、工場をフル稼働させるだけではなく、今後は増やす予定にしています。

ユーグレナの売上高推移

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