何が起きていたのか? 清原和博容疑者が古巣・巨人を「震撼」させていた赤坂8丁目発 スポーツ246(1/5 ページ)

» 2016年02月18日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2013年第3回まで全大会)やサッカーW杯(1998年・フランス、2002年・日韓共催、2006年・ドイツ)、五輪(2004年アテネ、2008年北京)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


 その衝撃はいまだ沈静化していない――。元プロ野球選手・清原和博容疑者が覚醒剤所持容疑で逮捕されたことだ。

 逮捕から半月以上が経過し、新たな疑惑も多々浮上してきている。その中の1つが、現役時代から覚醒剤を使用していた疑い。最近、いろいろなメディアに実名で登場している元同僚投手が巨人在籍時代の清原から再三に渡って依頼を受け続け、自ら売買の仲介役となって覚醒剤や薬物を渡していたことを暴露。清原が巨人戦の試合で薬物漬けになりながら本塁打を放ったことなどショッキングなエピソードまで明かし、再び球界に激震を走らせている。

 取材を重ねてみたところ、清原が巨人時代に覚醒剤やその他の違法薬物に手を染めていたことはほぼ間違いないようだ。もし今後ハッキリと「クロ」になってしまったら、巨人にもこの問題は必然的に飛び火してくる。

 それでも巨人としては、あくまで無関係であることを強調し続けたいようだ。清原はOBとはいえ、現在は何らかの形で球団に携わっているわけでもなく、巨人との「縁」は完全に切れているからである。ただし、そうは言っても犯罪者にまで落ちぶれた清原の“巨人時代の黒歴史”が改めて立証されてしまったら、やはり取り返しのつかない事態へと発展してしまう危険性は高い。

 しかも巨人はタダでさえ一大スキャンダルによって世間からの目が厳しくなっているのが現況。昨年秋に発覚した所属選手の野球賭博問題だ。これによって球団訓「巨人軍は紳士たれ」の有名無実化までもが危惧されている。

 地に落ちかけているイメージを回復させるべく高橋新監督のもとチームはさわやかな新風を吹き込もうとしていた矢先に、まさかの清原逮捕で巨人関係者は再び青ざめることになってしまったのである。できることならば何とか臭い物にはフタをしたいというのが、巨人側の本音かもしれない。

清原の“巨人時代の黒歴史”が立証されるのか
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