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» 2016年10月21日 08時00分 UPDATE

自動車販売店に冷蔵庫や電子レンジ その理由は──三菱自の次世代型店舗で“電気”体感 (1/2)

三菱自動車が次世代型店舗「電動DRIVE STATION」の第1号店をオープン。「i-MiEV(アイミーブ)」や「アウトランダーPHEV」など電動車の機能や価値を体感できる店舗となっている。

[加納由希絵,ITmedia]

 三菱自動車は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の魅力を発信する次世代型店舗「電動DRIVE STATION(ドライブステーション)」の全国展開を開始した。第1号店として、関東三菱自動車販売の世田谷店(東京都世田谷区)を10月8日にリニューアルオープン。来店客の反応も上々で、燃費データ不正問題に揺れる販売現場に明るさをもたらしている。2020年までに全体の3割に当たる200店舗を改装する計画だ。オープンしたばかりの1号店を訪れ、電動車の役割や性能を体感してみた。

photo 環八沿いにある、「電動DRIVE STATION」の第1号店となった世田谷店

電力使用の流れを体感

 電動車の社会的役割や価値を伝えたい─―。次世代型店舗は、そんなメッセージが詰まった店舗となっている。災害などの現場で、移動手段や電力供給装置として役立つEVやPHEVの機能を紹介。太陽光パネルによる発電や車両への充電、店舗での電力使用などを「見える化」していることが特徴だ。

 電動車の充電や電力使用のために設置されているのが「V2H(Vehicle to Home)機器」。太陽光発電システムで作られた電力は、V2H機器を通じて車両への充電に使用される。また、車両に蓄えた電力を店舗に供給するためにもV2H機器が必要だ。この仕組みを使えば、停電時でも最大6000ワットの電力を店舗内で使用できる。

photo 「停電デモンストレーション」などを体験できる「ライフスタイルコーナー」

 一般家庭のダイニングルームを再現した「ライフスタイルコーナー」で、電力の流れを実際に体感できる。停電発生時の電力使用を再現する「停電デモンストレーション」では、電力会社からの電力供給を一時的に停止し、電動車と太陽光発電システムからの電力供給に切り替える。エネルギーモニターがリアルタイムで示す太陽光発電、電動車からの給電、室内での電力消費の状況を見ながら、冷蔵庫やテレビ、電子レンジなどを問題なく使用できることを確認した。

 V2H機器がなくても、車から電化製品に電力を供給することもできる。それを体験できるのが「1500W体感デモンストレーション」だ。「アウトランダーPHEV」の100ボルトAC電源などを使い、最大1500ワットの出力で家電を使用できる。

 1500W体感デモンストレーションでは、冷蔵庫やテレビ、卓上ランプ、電子レンジ、携帯電話の充電器などを使用。1500ワットで複数の電化製品を使えることを確認できた。アウトランダーPHEVは、エンジン発電も組み合わせれば、一般家庭の約10日分の電力を供給できるという。

photo 電化製品の電源を入れて電力使用をデモンストレーションする

 店内では、中心部に設置されたデジタルサイネージでメッセージを直接発信している。店舗の機能や設備に加え、電動車が社会で果たす役割を紹介。エネルギー需給率が低い日本で、自動車の動力源を石油に頼らないことの重要性のほか、災害直後の移動手段や電力供給に電動車が重要な役割を果たすことを分かりやすく解説している。

 国内営業本部国内企画部上級エキスパートの小野勉氏は「『世の中で役立つ車を選ぶ』という考え方をお客さまや店舗スタッフに伝えたい」と話している。

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