対歩行者自動ブレーキ、マツダ「アクセラ」が最高点歩行者事故防止へ初導入

» 2016年12月02日 15時23分 公開
[ITmedia]

 国土交通省は12月1日、市販車の予防安全性能や衝突安全性能を試験する自動車アセスメントの2016年度前期評価結果を公表した。今回から対歩行者の自動ブレーキの評価を実施。予防安全性能の総合評価でマツダの「アクセラ」が最高得点を獲得した。

photo マツダ「アクセラ」

 予防安全性能評価では、初めて実施した対歩行者の自動ブレーキのほか、対車両の自動ブレーキ、車線はみ出し警報、バックビューモニターの4つの試験を実施した。スズキ、富士重工業、トヨタ自動車、ホンダ、マツダの5社から希望があった計11車種が対象となった。

 国交省によると、交通事故による死亡者のうち歩行者が約37%を占めることから、歩行者との衝突を未然に防ぐための性能評価を取り入れた。前方を横断する歩行者を検知して自動ブレーキを作動させるシステムについて、衝突回避あるいは減速量を評価した。

 アクセラは対歩行者の自動ブレーキで25点満点中24.5点の最高点を記録。総合評価も71点満点中70.5点の最高点だった。

 他の10車種の総合評価も最高ランクだった。アクセラに次いで、スバル「フォレスター」が69.5点、スバル「インプレッサ」が68.9点、スバル「レヴォーグ/WRX」が68.5点、トヨタ「プリウス」が68.1点だった。

 衝突安全性能評価では4車種で試験を実施。歩行者保護や乗員保護などの性能を評価した。トヨタ「ヴェルファイア/アルファード」と「プリウス」が最高評価のファイブスター賞を獲得した。

photo 対歩行者自動ブレーキ試験の様子(国土交通省)

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