試乗後にマツダの「ミスターエンジン」こと、常務執行役員・シニア技術開発フェロー 技術研究所・統合制御システム開発担当の人見光夫氏に「プロトタイプの段階でよくあそこまでしつけましたね」と言ったら、「あれはまだようやく回るようにしただけです」と言う。
ちょっと驚いて本当かと問うと「エンジンとしての味付けはまだ何もやっていません。それは全部これからです」とのこと。マツダの説明を聞けばSKYACTIV-Xは低燃費エンジンではあるけれど、「走る歓び」を犠牲にしないのだと言う。つまりエコでかつ楽しいものにするということだ。そしてマツダの高性能エンジンとしてのフラッグシップとして位置付けられるはずだ。もし今回感じたあの基礎的素養に、高回転の演出が加わったとしたら、それは本当にスゴいことになるだろう。
今、マツダは2019年に向けてさまざまな取り組みが同時並行で進んでいる。SKYACTIV-X、マイルドハイブリッド、電気自動車、新マツダ・コネクト、第2世代SKYACTIVボディ&シャシー、魂動デザイン第2世代。
100周年を迎える2020年には、これにマツダ独自のコパイロット型自動運転と第2世代SKYACTIV-Dと続く。まだまだ面白いものを見せてくれるだろう。来週月曜日の連載には今回乗った第2世代SKYACTIVボディ&シャシーのプロトタイプについての詳細なレポートを書く予定でいる。
1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。
現在は編集プロダクション、グラニテを設立し、自動車評論家沢村慎太朗と森慶太による自動車メールマガジン「モータージャーナル」を運営中。
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