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» 2017年09月21日 07時35分 公開

世界を読み解くニュース・サロン:ハーバード大学炎上から探る「研究員」の生態 (1/4)

ハーバード大学の「研究員」をめぐって、ちょっとした騒ぎになっている。米陸軍時代に米国務省の機密情報である外交公電をリークし、内部告発サイト「ウィキリークス」に公表した人物を招へいしようとしたからだ。そもそも研究員とは何なのか、日本にも話を広げてその実態に迫る。

[山田敏弘,ITmedia]

 最新の世界大学ランキングで6位にランクインした米ハーバード大学。ランキングなどをもち出すまでもなく、ハーバードと言えば世界最高峰の教育機関としてよく知られている。

 ハーバード大学は、マサチューセッツ州ケンブリッジにあるハーバード・スクエアと呼ばれるエリアを中心として、メインキャンパスをはじめ学部や大学院などが点在している。ハーバードの中でも、世界的に評判が高いのは、「大学シンクタンク」とも言われる世界最高レベルの研究機関などを抱えるハーバード大学公共政策大学院のケネディスクールだ。

 ケネディスクールにはいろいろな分野から多くの研究員が世界中から集まっており、年齢層もまちまちだ。事実、キャリアを積んで大きな実績を残した人たちなども招へいされている。

 そんなケネディスクールが最近、批判の的になっている。というのも、物議を呼びそうな人物を研究者として迎え入れることを発表したからだ。その人物とは、元米兵のチェルシー・マニング。もともとはブラッドリー・マニングという男性だったが性別を変えたチェルシーは、米陸軍時代に米国務省の機密情報である外交公電をリークし、内部告発サイト「ウィキリークス」に75万件と言われる公電を公表した張本人だ。結局、ハーバードはマニングの研究員招へいを撤回する。

 そもそもハーバードの研究員の面々は他にも物議を醸しそうな人たちがいる。そんな中でなぜマニングだけを拒否したのかが議論になっている。このいきさつから、そもそも研究員とは何なのか、日本にも話を広げてその実態に迫ってみたい。

ハーバードの研究員騒動はどうなった? (出典:ハーバード大学のFacebookページ)
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