JR西日本の運行前検査の体制、異常察知時の対処は問題がある。しかし私はJR西日本を一方的に責められない。皆さんはどうか。特にドライバーの皆さん。
自動車を運転する前に、運行前点検をしっかりやっていますか?
私はやっていない。車検任せ。あるいは故障して初めて修理に出す。エンジンオイルの交換頻度も少なく、必要な量や費用を覚えていないほどだ。道路運送車両法第47条の2は、「自動車の使用者は、自動車の走行距離、運行時の状態等から判断した適切な時期に」点検せよと定められている。マイカーの場合は適切な時期にという曖昧な表現だけど、事業用車や8トン以上のクルマは1日1回、運行開始前の点検が必要だ。
以前、私が所有していたクルマでこんな経験をした。正規ディーラーで車検に出したところ、サスペンションの一部に亀裂が見つかったという。新車で買ってから10年以上たち、部品の取り寄せに時間がかかるだろうなと思ったら、すでに取り寄せてあった。自分では点検できないところだし、どうも怪しい。点検の予約時に、もともと結果にかかわらず交換するつもりだったのではないか、という疑念もあった。しかし、よくよく考えれば、同じ車種で同様の事例があり、情報を共有した結果だろう。
点検は大事だし、異臭や異音があったらクルマの使用を停止して点検すべきだ。センサーだけではなく五感も信じろ。現在のところ、JR西日本の新幹線事故からは、この教訓を得られた。人間の五感を侮ってはいけない。
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