CES 2018でも、シャープは8Kに特化した展示を行っていた。
同社は、展示会場には出展せず、ホテルの一室を借りて、招待者に限定した展示を行っていた。展示していたのは、70型8Kディスプレイ、27型8Kディスプレイおよび8Kカムコーダーだ。色鮮やかなボディペイントを行う様子を、8Kカムコーダーで撮影し、それを8Kモニターで表示することで、8Kならではの表現力を訴えてみせた。シャープが、米国において、8K製品を公開したのはこれが初めてだ。
シャープの東証一部復帰の会見には、戴社長の発案で同社幹部が「8K」の赤い帽子をかぶって登場
ここでの展示は、放送局などの業務用途を想定したものとなっており、特に世界初となる業務用8Kカムコーダーは、1台で8K映像の撮影、収録、再生、ライン出力を実現。シャープが映像制作機器分野に本格参入することを宣言するものでもある。同社は、「8K映像制作に必要な環境を早期に構築し、映像コンテンツの8K化を一気に加速していきたい」とする。
戴社長は、「シャープは真似されるものを作る会社。シャープが目指す8Kエコシステムは、他社に真似されるものであり、社会に貢献するものである」と前置きしながら、「8Kのビジネスは、フォックスコン(鴻海精密工業)がサポートすることになり、日本だけでなく、米国や欧州、中国でも8Kが使われるようになる」と、この分野で先行し、世界規模で8Kビジネスを拡大することに意欲を見せる。
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