参加者殺到、「コンプライアンス落語」とはどんなもの?笑いながら学ぶ(3/4 ページ)

» 2018年02月06日 06時30分 公開
[大河原克行ITmedia]

 同社は、「日本の伝統話芸である落語を通じて、コンプライアンスの大切さなどを、印象深く、面白く伝えることができる。聴き手の心の中に、うなずきが生まれるからこそ、意識向上の効果が期待できる」とする。

 これまでに、落語家の春雨や風子さんによる、コンプライアンスのいろはを学ぶ総論編の「咎の素(とがのもと)」、パワハラ編の「嫌力者(けんりょくしゃ)」、雷門音助さんによるSNS編「誤謬(ごびゅう)のつぶやき」が披露されており、今回の春風亭昇也さんによる情報開示編の「つつみ隠し」が4作品目だ。

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 コンプライアンスに詳しいご隠居が、大工の八っつぁんに、コンプライアンスと法令順守の違いや、さまざまなコンプライアンス違反について指南。その中で、例えば、呉服屋の宣伝のためにSNSを使い、写真を撮って投稿していた八っつあんが、コンプライアンスの観点から大変な目に遭う。また、棟梁からパワハラに遭っていると悩む八っつあんが、実は加害者になってしまうといった話などが展開される。

 ご隠居と八っつあんの掛け合いで、堅苦しい話を親しみやすく伝えることができるのが、コンプライアンス落語の特徴だ。

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