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» 2018年02月22日 06時30分 公開

“巨人戦対応”の野球中継が命綱:DAZN参入で「解約者続出」のスカパー、どう生き残る? (2/2)

[濱口翔太郎,ITmedia]
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プロ野球中継が頼みの綱

 こうした中、スカパーが頼みの綱としているのがプロ野球中継だ。

 スカパーは18年シーズン、セントラル、パシフィック両リーグ12球団の公式戦を全試合生放送する予定。オープン戦も100試合以上生中継するほか、各球団のキャンプ中継や情報番組も配信し、野球ファンに充実したコンテンツを届ける方針だ。

 一方、DAZNは、終了が決まっているソフトバンクの動画配信サービス「スポナビライブ」などからプロ野球の放映権を獲得し、18年シーズンからセ・パ11球団のオープン戦の一部と公式戦全試合をライブ中継することが決まっているが、読売ジャイアンツの試合には未対応だ。

photo DAZNのジェームズ・ラシュトンCEO(=2017年8月)

 この点について、スカパーは日本テレビ系列のスポーツ専門チャンネル「日テレジータス」の放映権を持ち、18年も巨人軍の名場面集や練習風景のライブ配信なども放送予定。巨人ファン向けの番組も充実している。

 スカパーJSATは「Jリーグなき今、プロ野球がスカパーのスポーツ番組の中核だ。巨人戦にも対応しているため、多くのプロ野球ファンに見ていただきたい」と期待を話す。「前述の報道で、当社のプロ野球中継に不安を覚えたプロ野球ファンには安心してもらいたい」という。

ネットではスカパー支援の声も

 インターネット上でもDAZNの影響は大きく、Twitterでは「DAZNの安さ(月額税別1750円)は魅力」「スカパーを見るメリットがなくなった。解約する」――といった声が挙がっている。

 その一方で、「DAZNよりもスカパーの方が画質や解説陣の質がよかった」「市場の競争がなくなってしまうため、スカパーにも頑張ってほしい」「DAZNの新CMはスカパーを批判しているのか。やりすぎだ」――といった“スカパー擁護派”も少なからず存在し、議論は過熱の一途をたどる。

photo スカパーの公式Webサイト。擁護派も少なからず存在する

 こうした状況に対し、スカパーJSATは「スカパーはDAZNと比較されがちだが、そもそも両者の強みは異なっている」とみている。

 「DAZNはスポーツに特化し、個人がスマートフォンやタブレットで視聴する形態が中心のサービス。スカパーは映画、演劇、アニメ、音楽など、さまざまな専門チャンネルを持ち、家族がテレビを囲んで楽しむものだ」という。

 同社は「今後もDAZNや他社の動向に左右されず、プロ野球好きや家族など、当社ならではのファン層に充実したコンテンツを届けていく」と強気の姿勢を見せる。

 ただ、スポーツ以外の動画ストリーミングサービスでも、米Netflixや米Huluの台頭が著しい。20年超にわたって衛星放送を届けてきたスカパーは、勢いに乗る海外発サービスに負けずに業績を立て直すことができるのだろうか。

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