なぜ伝説のプロデューサーは天才たちをディスりまくったのか世界を読み解くニュース・サロン(1/4 ページ)

» 2018年03月01日 07時49分 公開
[山田敏弘ITmedia]

 口は災いの元、ということか。

 最近、米国で著名人たちのインタビューが物議を醸している。

 例えば、終わったばかりの韓国・平昌の冬季オリンピック。米国のフィギュアスケーターである長洲未来が成績不振の理由をインタビューで「温かいシャワーを浴びれらなかった」「朝早く起きた」ためだっと発言、米メディアで叩かれまくる事態に。

 またエンターテインメント界でも著名人のインタビューが話題になっている。米俳優ジェイミー・フォックスが2月16日に行われたスポーツイベントのインタビューで、付き合っていると噂される女優ケイティ・ホームズ(トム・クルーズの元妻)との関係を聞かれ、質問を無視してインタビューを突如取りやめたことで非難を浴びている。

 さらには今、米国発で女性に対する性的虐待などを許さないという「#MeToo」運動が起きているが、そんな中で映画監督のクエンティン・タランティーノが2003年に行ったインタビューが掘り返されて物議になっている。タランティーノは、1977年に13歳の少女に性的暴行を加え、裁判に出廷せずに現在も国外に逃亡している映画監督ロマン・ポランスキーについて、「あれは性的暴行ではない」と発言していた。それが改めて問題視されている。

 だがこうしたインタビューの中でも、最も強烈な発言を連発したとして騒動になっているのが、伝説的な米音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズだ。とんでも主張の数々に、後に本人がことの重大さに気付いて謝罪するという事態になっている。

 ジョーンズのインタビューは、米ニューヨーク誌と同誌のWeb版に掲載された。記事がアップされてから1日で150万人以上が記事を読んだという。

 このインタビューを行った記者は、インタビュー開始から最初の15分でこの取材に手応えを感じていたと語っている。

 ではどんな驚くべき内容だったのか。

クインシー・ジョーンズのインタビューが話題に(出典:クインシー・ジョーンズのFacebook)
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