和歌山発の「電動バイク」がヒットした、4つの理由水曜インタビュー劇場(史上最高額公演)(1/6 ページ)

» 2018年03月14日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 えっ、これってバイクなの? 自転車かと思った――。そんな声が聞こえてきそうな電動バイクが売れている。

 和歌山県でカー用品などを手がけているglafitがクラウドファンディングのMakuakeでプロジェクトを立ち上げたところ、支援額は1億2000万円を超えた。日本のクラウドファンディング史上最高額を達成し、2017年10月にオートバックスで発売したところ、注文が殺到。電動バイク市場は、年間1500〜2000台売れればヒットと言われるなかで、このバイクはわずか4カ月で3000台以上売れているのだ。

 電動バイクの名称は「glafitバイク GFR-01」(以下、glafitバイク、価格は税込15万円)。見た目は折りたたみ自転車のようだが、フレーム内に大容量のバッテリー、後輪にはホイール一体型のモーターを搭載している。ハンドル部のスロットルを回すと、電動モーターで走行できるほか、電動アシスト自転車のように、足こぎとモーターを使った“ハイブリッド走行”も可能。バッテリーが切れてもペダルをこいで走れるので、遠出をしていても安心して走行できるのだ。

 最高時速は30キロで、航続距離は約40キロ(フル充電時)。折りたたむことができる電動バイクはなぜ売れたのか。あまりの反響に「glafit」という新会社を設立した、CEOの鳴海禎造さんにヒットの秘密を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

glafitバイクが売れている
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