なぜ駅ナカで鼻毛を抜こうと思ったのか 「3分 1000円」の世界水曜インタビュー劇場(痛みなし公演)(1/5 ページ)

» 2018年04月11日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 少し前の話になるが、パナソニックがちょっと気になる調査を行っている。異性や他人の身だしなみに関して、どのような場面でドン引きするかを聞いたところ「髪の毛のフケ」(86.3%)や「歯のたべかす」(82.7%)を抑えて、最も多かったのは「鼻毛が飛び出ていた」(88.0%)だった。

 ドン引きするのは男性よりも女性のほうが多く、鼻毛が出ている人は思わずその場で抜きたくなるデータも出ている。例えば、鼻毛が出ている人は「仕事ができなさそう」(50.0%)、「年収が低そう」(32.7%)といったイメージがあるそうだ。

 このような調査結果を見ても、「鼻毛を抜くのは痛いので、できれば抜きたくない」「切るのは面倒。気がついたら飛び出ている」といったオジサンも多いのでは。そんな人にとって、ちょっと気になる店が登場している。駅ナカで鼻毛を抜いてくれる「ekibana(エキバナ)」(1000円、税込)だ。

 ekibanaは2017年10月にスタート。現在は都営新宿線の市ヶ谷駅と馬喰横山駅の2カ所で出店していて、お客さんは少しずつ増えているという。ここまで書いて、気になることがある。どのようにして鼻毛を抜くのかだ。足や腕の脱毛経験がある人にとってはある程度想像できるかもしれないが、馴染みのない人にとっては不安を感じるはず。「鼻血が出るのではないか」「鼻くそがついていて、笑われるのではないか」など。

 もうひとつ、気になることがある。人間の体は毛で覆われているのに、なぜ鼻毛に注目したのか。脱毛サロンといえば、オシャレでキラキラしている街に出店しているイメージが強いが、なぜ駅ナカに店を構えたのか。ekibanaを運営している渡辺優弥社長に話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

駅ナカで鼻毛を抜き続けている渡辺社長に話を聞いた
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