現在、新興国で所得水準が向上していることや、先進国で魚がヘルシーな食材として注目されてきたことを受けて、世界中で魚の争奪戦が起きている。「全般的に魚類の価格は高騰しており、日本が買い負けるケースもある」(松本部長)。近年、天然のスルメイカやサンマが不漁により、店頭価格が高騰するニュースが報じられたが、仕入れを天然だけに頼ることにはリスクが伴う。養殖場と提携することで、イオンが求める品質の魚を安定的に仕入れる狙いがある。
また、生鮮魚介類に寄生している「アニサキス」による食中毒被害が広く知られたことで、鮮魚の売り上げに悪影響を与えているが、イオンが仕入れている養殖魚ならば、そのリスクは大幅に減らせると松本部長は考えている。
世界で流通している魚は、天然魚より養殖魚の割合が高くなっているという。安定供給や「安全・安心」という面でも、いずみ鯛のような養殖魚は今後は増えていくだろう。
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