イオンの店内を歩いていると、小さな子どもたちが楽しそうに遊んでいるスペースがある。イオンファンタジーが運営する「モーリーファンタジー」だ。
一般的なゲームセンターには、大人でも楽しめるゲーム機がズラリと並ぶ。格闘ゲームやシューティングゲームなどで遊んだことがある人も多いと思うが、一方のモーリーファンタジーは違う。小学生以下の子どもをターゲットにしているので、飛行機や船の形をした乗り物のほかに、メーリーゴーランドを設置しているところもある。小さな遊園地といった感じで、どこかほのぼのとした雰囲気が漂っているのだ。
「日本は少子化が進んでいるし、子ども相手のビジネスなんてどうせダメでしょ」と思われたかもしれないが、先入観は捨てていただきたい。モーリーファンタジーは国内だけでなく、海外にもどんどん増やしていて、アミューズメント施設を運営している企業の売り上げをみると、イオンファンタジーが1位なのである。
直近の売上高をみても、過去最高を更新しているが、記者が注目したのはその数字ではない。既存店が好調なのである。遊戯機械売上の伸び率をみると、2015年9月より27カ月連続でプラス。しかも、伸び率の数字が伸びていて、まだまだ伸びしろがあるのかもしれない(何度も「伸び」が出てきて、すみません)。
少子化に歯止めがかからないなかで、なぜ子どもをターゲットにしたアミューズメント施設が好調なのか。その秘密を解くために、イオンファンタジーで広報・IRを担当している井畑啓一さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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