5人に1人が結婚をしていないご時世です。生涯未婚率は、男女とも平成に入ってから急激に増え、女性は10.6%、男性はその倍の20.1%です。1965年(昭和40年)の生涯未婚率は、女性2.5%、男性1.5%、85年(昭和60年)でも女性4.3%、男性3.9%。それと比較すると、いかに増加したかが分かります。
また、男性の未婚率を年齢別に見ると、30〜34歳が40.6%、35〜39歳が29.1%、40〜44歳が23.1%。非正規社員に限ると、30〜34歳が84.5%、35〜39歳が70.5%、40〜44歳では57.6%と、2〜3倍になります(内閣府「男女共同参画白書 平成26年版」より)。おまけに2020年には、40代男性の4人に1人が独身との推計もあります。
だいたい、子どもは望んだからといってできるものではありません。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、不妊を心配したり悩んだりしたことがあるカップルは35%。つまり、3組に1組の夫婦が「もしかして不妊かも?」と心配した経験がある。子どもがいない夫婦の場合は、これが55.2%、半数以上にものぼります。
実際に不妊の検査や治療を受けたことがある、または現在受けている夫婦は、全体で18.2%、夫婦の約5.5組に1組となる計算です。
03年に私が調査をした際も、5組に1組が不妊に悩み、「子どもまだできないの?」「子どもは何人作る予定?」と言った言葉に傷つき、「子どもの作り方知らないのか?」ガッハッハと笑うジジイたちにぶつけようのない怒りを覚えたと語る人たちが、たくさんいました。
これが「子どもを産む」ことに関するファクトです。
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