医療の進化などにより、100歳まで人生が続くことが当たり前になる「人生100年時代」が今後訪れるといわれている。寿命の延長に伴い、仕事からの引退が長引くことも予想されるが、働く人はどんなキャリアを送っていくのだろうか。
人材会社アデコが社会人に意見を聞いた結果、引退の時期については「年齢を問わず、元気な限り働きたい」(22.9%)と答えた人が最多だった。
「65歳くらいまで」(24.0%)、「70歳くらいまで」(20.1%)と続き、同社は「年金受給への不安もある中で、多くの人は定年後も何かしらの形で働くようだ」とみている。
ただ、キャリアについては76.9%が「(寿命の延長によって)自身のキャリアがどうなるのか不安だ」と回答した。
不安に感じている点は「(仕事に必要な知識の)学び直しや生活費などにかかるお金」(52.9%)が最多だった。「自分の能力や気力を維持できるかどうか」(28.6%)、「長時間労働など、時間の面」(7.6%)、「周囲の理解」(2.3%)なども挙がった。
定年後の再就職、副業、兼業といったセカンドキャリアについて、「明確なビジョンを持っていない」と答えた人も72.8%に上った。
一方、明確なビジョンを持っている人は、長く働くために「情報収集」(45.0%)、「現在のスキルレベルを上げる」(44.0%)、「人脈作り」(36.1%)などの準備を行っていることが分かった。
調査は2018年8月にインターネット上で実施。20〜69歳の男女2200人を対象とした。
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