三越伊勢丹、新宿南口のオフィスビル売却を正式発表 約294億円「SOUTHGATE新宿」

» 2018年11月27日 13時55分 公開
[ITmedia]

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は11月27日、新宿駅南口付近のオフィスビル「SOUTHGATE新宿」(東京都渋谷区)を約294億円で売却したと正式発表した。「経営資源の有効活用による資産の効率化と財務体質の強化を図るため」という。

 同ビルは1993年2月完成。立地の良さに加え、ワンフロア最大512坪の広さが特徴。現在は旅行大手のエイチ・アイ・エスなどが入居している。

photo 「SOUTHGATE新宿」(=三菱地所のオフィス情報サイトより)

 譲渡先は資本・取引・人的関係のない一般事業法人だが、法人名は非公表。売買契約締結日は11月30日、物件引き渡し日は2019年1月17日を予定する。

 19年3月期第4四半期に固定資産売却益を特別利益として計上する予定。19年3月期の通期連結業績への影響は精査中としている。

photo 三越伊勢丹HDによる発表(=三菱地所のオフィス情報サイトより)

 三越伊勢丹HDは18年3月期に最終損益が8年ぶりに赤字転落したが、19年3月期は立て直しに成功しており、19年3月期 上半期(18年4〜9月)の連結業績は営業利益が前年同期比41.5%増の108億2500万円に改善。

 ビル売却益を含まない時点での通期業績予想では、営業利益が前期比18.8%増の290億円、純損益が130億円の黒字(前期は9億6000万円の赤字)を見込んでいる。

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