不動産業界の中で最も働きやすい企業は? 転職サイト「キャリコネ」などを運営するグローバルウェイが「労働時間」「やりがい」「給与」など6項目を評価した結果、最も平均点が高かったのは三菱地所(5段階評価の3.98点)だった。
同社は今年1月のオフィス移転に伴い「働き方改革」を推進。始業時間を早めて社員の生活スタイルを健康的にするため、朝食を無償提供している。
オフィスでは、チーム単位で社員が自由に座席を変えられる「グループアドレス」を導入しているほか、テレワーク制度、インターバル勤務制度も備える。仮眠も許可している。
社員からは「『東京・丸の内』という世界でも有数の土地を開発できるため、やりがいがある」「ワークライフバランスも、高給の割にはバランスが取れている」などの声が挙がった。
2位は三井不動産(3.56点)。同社は事業所内に保育所を設置して子育てを支援しているほか、法人向けシェアオフィスサービス「WORKSTYLING」を自社にも提供している。ペーパーレス化による業務効率化も進めている。
社員からは「労働条件や年収、やりがいなど、仕事に対する満足度の高い社員が多く働いている。経営者層、若年層の分け隔てなく本音で話し合える会社で、仕事だけに集中できる」と評価されていた。
3位は三井ホーム(3.27点)。三井不動産のグループ会社で、木造住宅を中心に手掛ける同社は、「育パパ休暇」「ファミリーフレンドリー休暇」と称した家族向けの休暇制度を整えており、厚生労働省から「子育てサポートが充実している企業」認定(通称:くるみん認定)を受けている。
社員からは「家賃の最大9割を支給してくれる制度があり、非常に充実している。ガソリン代も会社負担となり、働きやすい環境にある」「結婚して家を借りる時などの補助や、各種手当が充実している」といった意見が出た。
4位は野村不動産(3.19点)、5位は旭化成ホームズ(3.07点)。前者はフレックスタイム制度と、法定以上の育児休業制度、介護休業制度などを整えている。過去に労働基準監督署から是正勧告を受けた裁量労働制は、18年4月に廃止している。後者は女性の活躍支援に力を入れている。
6〜10位は三井不動産リアルティ(2.97点)、積水ハウス(2.96点)、住友林業(2.90点)、パナホーム(2.89点)、一条工務店(2.82点)――と続いた。
調査は15年4月1日〜18年3月31日の期間中に、「キャリコネ」に20件以上の口コミが集まっている企業を対象に実施。『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の分類を参考に、「戸建て住宅」「不動産」「マンション」に該当する企業を評価した。
評価項目は「労働時間の満足度」「仕事のやりがい」「ストレス度の低さ」「休日の満足度」「給与の満足度」「ホワイト度」の6項目。
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