さらに、ユーザーが出演するテレビCMも2月23日から放送開始予定。人気若手女優の葵わかなさんがユーザーにmineoのいいところを聞き、「mineoにしてから(月額料金が)2000円いかない」といった体験談を話してもらう構成で、「台本無し、やらせなし。(ユーザーには)TVCMの出演料もお支払いせずボランティアだ」(上田氏)とのこと。
こうした“ユーザー参加型”の施策のほか、(1)公式アプリ「mineoアプリ」に要望のあった歩数計機能を追加する、(2)ユーザーの不安解消のため、SIMカードを挿した状態でスマホを出荷する、(3)Webで契約した場合でも、SIMカードを実店舗で受け取れる体制を整える、(4)海外版SIMフリー「iPhone SE」を発売するなど端末ラインアップを強化する、(5)音声・データ通信の両方を短期間試せるサービスを追加する――といった自社単体での施策も展開。
大手キャリアのサブブランド「Y!mobile」「UQ mobile」のほか、携帯業界への参入を間近に控える楽天のMVNO「楽天モバイル」といった競合と戦う体制を盤石なものとする。
ただ、今回の施策の目玉となる「アンバサダー制度」は、「無報酬でもmineoの助けになりたい」と考えるコアユーザーの“愛情”という、不確実な要素に支えられている。
ユーザーとのコミュニケーションに注力し、こうした取り組みを自信を持って打ち出せるほど熱心なファンを獲得してきたmineoの実績と独自性は評価に値するが、参加者のモチベーションが継続し、同制度が長期的に続くかどうかは議論の余地がある。
果たしてmineoは、この制度を持続してシェアを拡大できるのか。業界初の取り組みが吉と出るか凶と出るか、今後に注目したい。
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