柳井氏は「これだけ働く人の環境やマインドが変化している中で、“働く人の相棒”としてどんなソリューションができるか考えている。コーヒーを飲まない人にもBOSSから提案できることがあるのではないか」と指摘。18年9月からは自販機限定でスープ商品「ビストロボス」も販売しており、働く人の“小腹満たし”需要を取り込んでいる。
一方で、コーヒー以外のカテゴリーに次々と進出するわけではないと強調。柳井氏は「目的は(カテゴリーを)広げることではない。働く人の課題に対して、BOSSならではの提案ができると思ったときだけ挑戦していく」と話した。
紅茶飲料といえば、キリンビバレッジのメガブランド「午後の紅茶」がある。だが、このブランドが持つマーケットを取りに行くわけではないという。柳井氏は「商品名では『紅茶』と言っていない。紅茶ではなく、(緑茶なども含めた)無糖茶全般を飲む人に選択肢に加えてもらいたい」と、“紅茶市場に挑む”という考え方を否定する。また、紅茶としては、ミルクティーやレモンティーなどの商品展開も考えられるが、「広がりをどう考えるか、まだ白紙」(柳井氏)だという。
一方、午後の紅茶を展開するキリンビバレッジも「働く大人の気分転換」をコンセプトにした新商品「午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー」を3月26日に発売する。20代後半〜30代の働く女性をメインターゲットにした「甘くない微糖ミルクティー」だという。また、「ペットボトルコーヒーユーザーも手を伸ばしやすい新形状のボトル」(同社)を採用している。
クラフトボスのヒットによってペットボトルコーヒーの種類は増え、紅茶やほうじ茶などと組み合わせたコーヒー商品なども目立つようになった。働き方とともに、ますます多様化が進むかもしれない。
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