「Bar(バー)」――。行き慣れていない人にとってはバーテンダーが目の前にいるだけで、「何を注文したらいいのか分からない」とソワソワしてしまいそうだが、週末には入場制限がかかることもあるバーが増えていることをご存じだろうか。店名は「The Public Stand」(通称:パブスタ)。
「婚活応援酒場 相席屋」などを展開するセクションエイト(東京都渋谷区)が運営していて、現在は全国に18店舗を構える。「3年後には100店舗を目指す」(担当者)そうだが、パブスタに行ったこともなければ、見たこともなければ、聞いたこともない人もいると思うので、店の仕組みを簡単に紹介しよう。
パブスタの最大の特徴は、2つある。1つは「時間無制限飲み放題」であること。例えば、午後5時に入店して、午前4時までぶっ続けに飲んでも料金は同じ。「ということは、高いんでしょ」と思われたかもしれないが、心配ご無用。男性は3240円(金・土・祝前3780円)、女性は1080円(いずれも税込)ぽっきりである。
もう1つは、「お店の出入りが自由」であること。店舗間の行き来が自由なので、「六本木で飲んでいたけれど、次は渋谷で」といった楽しみ方もできるのだ。
店内に入ると、「大人の社交場」といった感じで、非日常感を演出している。カウンターや立ち飲み用のテーブルのほかに、VIP席も用意。取材当日、初対面と思われる男女がすぐに打ち解け、仕事のことや、プライベートのことなどで盛り上がっていた。バーといえば「ハードルが高くて、料金が高い」といった印象があるが、パブスタは違う。真逆の仕組みを導入しているので、若者を中心にウケているのかもしれない。
しかし、である。飲み放題で、出入り自由で、この料金で、採算は合うのだろうか。お酒にちょっと強い人であれば、すぐにもとがとれそうな料金なのに、なぜ店をどんどん増やすことができるのか。パブスタを立ち上げた、同社の竹内仁栄さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。
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