最大11時間飲み放題の「バー」が、じわじわ増えている秘密水曜インタビュー劇場(出会い公演)(3/5 ページ)

» 2019年02月20日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

20〜25歳の女性が多いワケ

土肥: 成功の打率はいかほど?

竹内: いや、それがダメでして(涙)。会社は「とにかくやってみよう」という雰囲気が漂っているので、いろいろな店に挑戦してきました。パブスタを展開したときも、他の店のことばかり考えていました。「売り上げが伸びないなあ。どうすればお客さまを増やすことができるのか」など。ということもあって、「恵比寿の1号店は大丈夫か?」「お客さまは来られているのか?」といったことを考える余裕がありませんでした。

 ただ、実際にオープンしてみると、お客さまのリピート率がものすごく高いことが分かってきました。入口にタッチパネルを置いていて、「新規」という文字の下に「YES」「NO」と出るんですよね。実際にはスタッフが操作するので、お客さまが直接触れることはないのですが、その数字を見ると、7割がリピーターだったんです。

六本木店

土肥: 7割という数字は、予想していましたか?

竹内: いえ、全く。オープン当初、ほとんどの人が知らないわけなので、かなり苦戦しました。「朝まで飲み放題」「店の出入りは自由」とお伝えしても、「ぼったりくのバーじゃないの?」といった感じで、警戒心を抱かれた人もいました。ただ、地道な活動を続けていくと、少しずつお客さまの数が増えてきました。

 「バー」と聞くと、おじさんが利用しているイメージが強いかもしれませんが、パブスタの場合、男性6割、女性4割なんですよね。しかも、女性は20〜25歳が多い。なぜこうした層が多いのかというと、“言い訳がしやすい場”だからかもしれません。

土肥: 言い訳がしやすい? どういう意味でしょうか?

竹内: 女性をデートに誘うとき、どうすればいいのか。言い訳をつくりやすいように、誘ってあげると成功率は上がると言われていますよね。パブスタへ行かない? と誘われた際、「オシャレな空間だからいいかな」「飲み放題だから行ってみようかな」「安いからいいかな」といった感じで、言い訳をしやすいのかもしれません。

 ちなみに、来店数を振り返ると、オープンした17年1月は、いまの4分の1ほど。その後、増えていって、3カ月後にはいまの8割ほどになりました。

2018年10月にオープンした池袋西ロマンス通り店

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