最大11時間飲み放題の「バー」が、じわじわ増えている秘密水曜インタビュー劇場(出会い公演)(2/5 ページ)

» 2019年02月20日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

よりシンプルに徹した業態に

土肥: パブスタの店が増えていますね。2017年1月、東京の恵比寿に出店して、その後、関東のほかに、大阪や新潟などにも展開してきました。最大11時間飲み放題でありながら、店の出入りは自由。にもかかわらず、価格は男性3240円(金・土・祝日前は3780円)、女性1080円とリーズナブルな設定にしているわけですが、こうしたアイデアはどのようにして決まったのでしょうか?

竹内: 1号店を出店する6カ月ほど前、社内からさまざまなアイデアが出てきました。「こんな店はどうだろう?」「いやいや、こんな店のほうがいいでしょ」といった感じで。例えば、飲みながら英語を学ぶことができるバーも面白いのではないか、といった案もありました。

 また、当社は「相席屋」を運営していて、お客さんから「店に入りにくい」といった声をいただいていました。

2017年1月にオープンした恵比寿店

土肥: 相席屋といえば、初対面のお客が同じテーブルに相席するんですよね。同性同士2人以上で入店しなければいけなくて、男性は有料、女性は無料。

竹内: 「ネーミングが直接的すぎる」「異性とも入店したい」「1人で楽しみたい」といった声がありました。じゃあ、入店の条件を設けず、さまざまな人と出会える場を提供するのはどうだろうかといった声が出てきたんですよね。こうした背景もあって、パブスタはよりシンプルに徹した業態にしました。

土肥: 「バー」って、行き慣れていない人にとってはハードルがちょっと高いですよね。料金が高いのではないか? 何を注文したらいいのか分からない、大人の世界が苦手といった具合に。そんなネガティブなイメージを払しょくするような感じで、パブスタの料金設定は明朗会計。店内を見ると、20〜30代半ばの若い人が多いなあという印象があるのですが、店をオープンするにあたって不安はなかったでしょうか?

竹内: なかったですね。このようなことを言うと「自信満々」のように受け止められるかもしれませんが、そうではありません。ワタシは新規事業の仕事に3〜4年ほど携わっていて、その間にさまざまな店を展開してきました。ラーメン、馬刺し、しゃぶしゃぶ、焼鳥、ピザ、餃子……あと、え〜と……。すぐに思い出すことができないほど、さまざまな業態の店を出してきました。

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