一方、ヤフーのグループ会社には「一休.com」を運営する一休がある。どのように差別化を図るのだろうか。その点について西田氏は「ユーザー層が圧倒的に違う」と説明する。
一休.comが掲載している飲食店は、非日常的な記念日などに利用する場所がメイン。エリアや料理ジャンルの他に、「女子会」「夜景がきれい」「接待・会食」「記念日」といった目的・シーン別に掲載している。そのため一休.comを使った予約は平日が多く、少人数での利用が多いという。
これに対しPayPayグルメでは、予約せずに入店しやすい店舗やカジュアルな居酒屋などを中心に掲載。西田氏は「今のPayPayユーザーがよく使うお店の予約やクーポンの発行を目指している」と説明する。
サービス開始時点での掲載店舗数は約1万9000店。かっぱ寿司や牛角といった日常的に家族で利用できる店が多い。そのため、土日や休日を中心に、家族連れでの利用が多いという。
今後の展開について西田氏は「口コミの評価を見るサイトではなく、予約をしたりクーポンを取得したりと、アクションを起こして『飲食店に行こう』と思えるメディアを目指したい」と話す。
現在、オンライン予約に対応している国内の店舗は約10万店。PayPayグルメでは、まず5万〜6万店の掲載数を目標に普及を進め、ユーザー・加盟店共にメリットを感じられるサービスの構築を図るとしている。
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