栗田COOはなぜ、こうした興味深い投稿をしたのだろうか。きっかけは、ある動画クリエイターの投稿だった。はゆ茶ダヨダヨはゆ茶ダヨさん(@HaYuTeA)は5月14日、約2年間の動画投稿による収益額を自身の公式Twitterアカウントで公開。ニコニコ動画は約50万円だったのに対し、YouTubeは0円だったといい「小遣い稼ぎ程度に動画投稿・生配信やろうと思ったら断然ニコニコなんだわ」と投稿した。
加えて、「ニコニコの収益って手数料かからないどころか割増しでamazonポイントに変換できる」「ニコニコで収益化できるのって動画と生放送だけだと思ってませんか? イラストもゲームも3Dモデルも自身の利用規約も投稿・収益化できるんです」とも続け、ニコニコ動画の魅力をPRした。
はゆ茶ダヨダヨはゆ茶ダヨさんは、自身の投稿が約5300リツイート、約3万3000いいねを記録するなど話題となったことから、noteで「全てのクリエイターと、それを推すオタクはニコニコ動画を利用したほうがいいって話」とした記事も公開した。
記事ではYouTubeとニコニコ動画の特徴をそれぞれ比較し、ニコニコ動画を推奨する理由として、ニコニコ動画がYouTubeよりも収益化のハードルが低い点や、動画コンテンツがユーザーに閲覧される方法が多い点などを挙げている。ただ、はゆ茶ダヨダヨはゆ茶ダヨさんも栗田COOと同様に「それぞれのサイトは一長一短なので特殊な場合を除き同時投稿するのがオススメ」としている。
YouTubeでの広告収益や企業タイアップなどの収益で生計を立てる動画クリエイター「YouTuber」(ユーチューバー)の台頭に加え、近年はコロナ禍で「密」を避ける風潮も相まって、企業や官公庁も新製品の発表や記者会見の場にYouTubeを活用する動きが加速している。
だが、そうした今だからこそ、企業が商品PRなどの場にあえてニコニコ動画を活用することで、新たなファン層の獲得につながるかもしれない。第三者が「ゆっくり茶番劇」を商標登録した件で、本来とは違った形で注目を集めたニコニコ動画の今後に注目が集まりそうだ。
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