社会人と平成最後の内定者に聞いた「理想の上司」は?:男性上司を求める傾向
人材サービスを手掛けるランスタッドがビジネスパーソンと2019年新卒入社予定の「平成最後の内定者」を対象に、理想の上司などについて調査を実施。働く現場の現実を知るビジネスパーソンとそうでない内定者が抱く理想には差があるようだ。
人材サービスを手掛けるランスタッドが企業で働くビジネスパーソンと2019年新卒入社予定の「平成最後の内定者」を対象に、理想の上司などについて調査を実施した。働く現場の現実を知るビジネスパーソンとそうでない内定者が抱く理想には差があることが分かった。
ビジネスパーソンに「理想の上司像」を聞いたところ、「人として尊敬できる」(53.7%)、「決断力がある」(45.1%)、「視野が広い」(35.3%)、「マネジメント能力に秀でている」(30.6%)、「論理的である」(21.2%)――などが挙がった。
一方、内定者からは「仕事への熱意がある」(33.3%)、「プレーヤーとしての能力に秀でている」(24.7%)、「自分の目指したいロールモデルである」(23.8%)など、より実務的なメリットを求めるビジネスパーソンの回答と比べると精神的よりどころとなるような存在を評価する回答が目立った。
好ましい上司の性別についての調査では、「どちらでもよい」(ビジネスパーソン:55.0%、内定者:56.0%)、「男性が良い」(ビジネスパーソン:38.0%、内定者:29.0%)、「女性が良い」(ビジネスパーソン:7.0%、内定者:15.0%)と、ビジネスパーソンと内定者の半数以上が上司の性別を気にしないとの回答だったが、両者ともに男性上司を求める傾向があることが明らかとなった。
男性上司を求める女性からは、「同性の上司がなんとなく嫌だ」(ビジネスパーソン:32.3%、内定者:25.0%)、「同性の上司より頼りになりそう」(ビジネスパーソン:31.6%、内定者:16.7%)などの声が寄せられた。
また、「異性の方が厳しくなさそう」(ビジネスパーソン:15.0%、内定者:58.3%)、「職場でときめきを感じたい」(ビジネスパーソン:1.0%、内定者:25.0%)と答えた内定者が多く、ここでも現実的な意見が多い社会人とあくまでも理想を追う内定者の回答に差があることが見受けられた。
少数派ではあるが「それが社会の通例だから」(ビジネスパーソン:6.1%、内定者:8.3%)という意見も出た。
ランスタッド・リサーチインスティテュートの中山悟朗所長は「平成最後の新卒内定者が、社会の通例に臆することなく、ビジネスの世界に新しい風をもたらすことを期待している」とコメントしている。
20〜69歳の一般企業に勤務する社会人1800人を対象とした調査は、8月10〜12日にかけてインターネット上で実施。20〜29歳までの19年新卒内定者111人を対象とした調査は、9月13〜17日にかけてインターネット上で実施した。
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