日本HPとインテック、大規模Linuxシステム拡販で協業

日本HPのLinux分野での経験と、インテックのメインフレームに関するノウハウを融合し、メインフレームからLinuxへの移行を推進する。

» 2004年06月23日 16時03分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)とインテックは6月23日、Linuxなどオープン環境での大規模基幹システム構築・運用で7月1日から協業すると発表した。日本HPのLinux分野での経験と、インテックのメインフレームに関するノウハウを融合し、メインフレームからLinuxへの移行を推進。今後3年間で100億円の売り上げを目指す。

日本HPの吉田雅彦専務執行役員(左)とインテックの後呂光義取締役副社長

 日本HPの吉田雅彦専務執行役員は、「HPはメインフレームを持たない唯一の総合ITベンダー」とし、インテックのメインフレーム技術を取り込むことで、企業システムのオープン化を加速する考えを示した。

 一方インテックは、日本HPのLinux技術と「ITIL」での先進的な取り組みを協業のメリットとする。ITILは、英国商務局がITサービス管理や運用規則のベストプラクティスをガイドラインとしてまとめたもの。「インテックはITILへの取り組みを始めたばかり」(インテックの後呂光義取締役副社長)なため、同分野で6年の経験を持つ日本HPと組み、運用ノウハウの提供を受ける。

 両社10人から成るタスクフォースチームを編成し、共同で広告やイベント、セミナーなどを行なう。実案件では、インテックがアプリケーション開発・運用を、日本HPが基盤構築サービスやハードウェアの保守を担当する予定だ。

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