Visual BasicといえばWindowsアプリケーション開発で最もユーザー数の多い開発環境だろう。.NET Frameworkとの親和性を高めるべく、次期VB 2005は容易さを追求している。
Microsoft Tech・Ed 2004開催の2日目、ローディング社長による基調講演で幕を開けた。この基調講演以降、製品の機能性を中心としたテクノロジーセッションが多数、最終日の10日(金)まで盛りだくさんだ。
初日に続き、今期は協賛ベンダーによる講師セッションが多く、使い手と共に今すぐの技術として見せるべく、マイクロソフトの狙いがうかがい知れる。セッション「Visual Basic 2005における言語の強化点」では、NEC Eラーニング事業部エキスパートの山崎明子氏が講演を行った。
山崎氏は、次期バージョンVisual Basic 2005の新機能についてのトピックを挙げ、デモを交えて紹介した。Visual Basic 2005のポイントは、より生産性を高めるための機能強化であり、現行バージョンでも実現可能なものが多い。しかし、拡張されている中には、現在「C#」のみで実現されていた機能を取り込むなど、連携を高めている点も見逃せない。
「My」は、Frameworkへの容易なアクセスを目的としたものであり、My.に続くApplication、Computer、User、Resources、Forms、WebServicesなどがあり、構造化されている。
講演では、山崎氏から「My.Apprication」を始めとするデモが行われた。My.Appricationは、アプリケーションの実行時にしか判断ができない条件を、容易に判断可能とするもの。ほかにも、「My.Computer」での例も示し、ネットワーク接続が有効な時と、無効な場合とで動的挙動となるデモが披露された。
Visual Basic 2005におけるIDEとしての強化も見逃せない、そう山崎氏は語り、Frameworkクラスの読み書きサポートや、設定のアーキテクチャなどを挙げる。
デザイナ上のコンパイルタブより参照すれば、いままでは詳細ではなかった警告レベル設定の自由度が高まった点を挙げる。
ほかにも、コードのスニペットによって再利用が可能になった点や、クラス編集がビジュアルに行える点など、より使いやすい統合開発環境(IDE)としても、Visual Basic 2005が役立つことが強調された。
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