IBM、デュアルコアOpteron対応サーバ出荷へ

IBMの新サーバ「eServer 326」は、来年登場するAMDのデュアルコアOpteronをサポートするよう設計されている。(IDG)

» 2004年09月09日 19時00分 公開
[IDG Japan]
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 IBMは来週、AMDのOpteronプロセッサを搭載したラックマウント型デュアルプロセッササーバの2代目「eServer 326」を出荷開始する。この製品はIBMにとって、AMDが来年投入するデュアルコアOpteronをサポートするよう設計された初の製品だ。

 この新サーバは、AMDがデュアルコアプロセッサ用に作成した配線、熱、電力仕様に対応していると、IBMのeServerシステム担当ディレクター、アレックス・ヨースト氏は説明する。「この製品は、デュアルコアプロセッサが登場したときに顧客が導入できるように、(顧客の)投資を多少なりとも保護するものだ」

 デュアルコアプロセッサは1つのプロセッサに2つの処理装置を搭載するため、特定のアプリケーションの性能を高めることができる。AMDは先月末から初のデュアルコアOpteronのデモを行っている。

 しかしデュアルコアOpteronの登場は1年ほど先のことになるため、eServer 326は基本的には、IBMの1UデュアルプロセッサOpteronサーバ「eServer 325」のアップグレードとして提供される。ヨースト氏によると、3〜4カ月の移行期間を設けて全顧客を326に移行させた後、325は段階的に廃止されるという。

 326は325よりもメモリソケットが2つ多く、325の12Gバイトに対し、16Gバイトのメモリをサポートできる。また325ではサポートされていないSerial ATAフォーマットを使って、最大320Gバイトのストレージに対応する。

 さらに326には「Calibrated Vectored Cooling」という新機能が搭載される。これは発熱を抑えるためにサーバ内の空気の流れを最適化する技術で、IBMのメインフレームから取り入れたものだ。

 326の価格は325と同程度で、エントリーレベルのシステムは2189ドルから。出荷は来週始まるが、一般向けには10月15日までに提供されるとIBMは説明している。

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