セキュアソフト、高速IPSアプライアンスを投入

セキュアソフトは、最大8Gbpsというスループットで外部からの攻撃をブロックするIPSアプライアンス、「SecureSoft IPS」を発表した。

» 2004年10月07日 20時31分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 セキュアソフトは10月7日、ワームをはじめとする外部からの攻撃をブロックする不正侵入防御システム(IPS)アプライアンス、「SecureSoft IPS」を発表した。

 韓国を本社とする同社はこれまで、ファイアウォールやVPN、IDS(不正侵入検知システム)やアンチウイルスといった機能を1つの筐体で提供するセキュリティ製品「SecureSoft T-Series」を開発、販売してきた。

 今回リリースされたSecureSoft IPSは、シグネチャを用いたパターンマッチングとアノーマリ(異常)検出という2つのテクノロジを併用することで、既知の攻撃のみならず、未知の脅威についても検出、遮断できるという。またDoS攻撃に対する防御機能やインスタントメッセンジャー/P2P型ファイル共有ソフトなどに対する帯域制御機能も搭載している。

SecureSoft IPS SecureSoft IPSの本体は4Uサイズ。1000BASE-SXもしくは1000BASE-Tのインタフェースを備えている

 SecureSoft IPSの最大の特徴は、スループットは最大8Gbps、同時セッション数は最大300万というパフォーマンスを保ちながら攻撃を防御できることだ。これを可能にしているのが、ネットワークプロセッサおよびコプロセッサをベースにしたアーキテクチャで、新たな脅威に対応するための柔軟性を保ちつつ、ショートパケットに対しても高い処理性能を発揮できるという。

 攻撃を検出する基準となるシグネチャは約1400種類用意されており、随時、同社の研究部門で作成された新たな情報が提供される。こうしたIDS/IDP製品でしばしば問題になるのが、誤検出や顧客ごとに異なる環境への適応だが、SecureSoft IPSでは自己学習機能がその部分を補うということだ。

 SecureSoft IPSにはスループットに応じて「NP2G」「NP5G」「NP10G」の3モデルが用意されている。いずれも電源は二重化されており、システムに障害が発生したときには「バイパスモード」に切り替え、通信の継続を図ることが可能だ。

 価格は、NP2Gが980万円から。セキュアソフトでは、販売代理店の丸紅ソリューションなどを通じて、サービスプロバイダーやデータセンター、企業向けに販売していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ