「実績に自信」、MBSDとさくらKCSが個人情報保護で提携

MBSDとさくらKCSは、個人情報保護分野で提携した。競合ソリューションと比べて、両社の組み合わせはもっとも実績があるとアピールする。

» 2004年11月08日 17時03分 公開
[堀哲也,ITmedia]

 三井物産セキュアディレクション(MBSD)とさくらケーシーエス(さくらKCS)は11月8日、個人情報保護分野で提携した。さくらKCSがこれまで250社以上に提供してきた「プライバシーマーク取得コンサルティング」に、MBSDのネットワークセキュリティ技術を合わせる形で、コンサルから技術までを一貫できるソリューションとして売り込む。

 「把握する限り30社あまりから個人情報保護ソリューションが出ている。だが、これらはコンサルからシステムまで適材適所に備えたものはないと思っている」。MBSDの野村一洋社長は提携の狙いをこう説明した。

野村一洋氏 「実績と、分かりやすく顧客の負担にならないソリューションを提供する」と野村氏

 「どこも似かよったソリューションだが、このような無形のサービスが最後にものを言うは実績」と話し、さくらKCSのPマーク取得支援でのコンサルティング実績と、三井物産時代から情報セキュリティサービスを100社以上に提供してきたMBSDの組み合わせの相性の良さを強調した。

 それぞれ得意分野を合わせれば、競合以上に実績を持ったソリューションになるというのが両社の読みだ。

 特徴は、一連の個人情報保護対策の流れをワークパッケージ(WP)という形で、9つに切り分けて提供する点。個人情報の特定/社内調査/ワーキング体制構築といった組織面をカバーするWPから、教育といった人的面をカバーするWP、物理的対策の入退室改善WP、ファイル/メール暗号化WPなどの技術対策――と、個人情報保護対策で求められる4視点からWPを構成した。「顧客に分かりやすく、ある程度価格を明確化できるようにした」。

 また、これらはJISQ15001に基づいているため、個人情報保護法や各業界のガイドラインへの準拠に必要となる対応策ともなる。

 Pマーク取得を急ぐ企業に対してよりも、「社内情報セキュリティを本当に求めている企業に提供していく」方針。価格は、規模に応じて個別見積もりとなるが、20人(拠点1カ所)の規模の最小価格で300万円程度という。

 2005年末までに売り上げ3億円を目指す。

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