MBSDがIBE方式に基づく暗号メール製品をバージョンアップ

MBSDは10月18日、IBE方式に基づく暗号メールシステムの新バージョン「VoltageSecureMail Ver.1.7 日本語版」をリリースした。

» 2004年10月19日 12時41分 公開
[ITmedia]

 三井物産セキュアディレクション(MBSD)は10月18日、IBE(Identity-Based Encryption)方式に基づく暗号メールシステムの新バージョン、「VoltageSecureMail Ver.1.7 日本語版」の販売を開始した。

 VoltageSecureMailは、米Voltage Securityが開発した暗号メール製品。IBE技術の採用によって、複雑な公開鍵を生成/管理する変わりに、メールアドレスなどの分かりやすい文字列を公開鍵として用いることができる。このため、暗号化メールのやり取りが容易になるほか、運用管理コストを削減できることがメリットだ。

 新バージョンでは、Webブラウザ上で暗号メールの送受信を行えるようにする「Zero Download Messenger機能」が拡張され、暗号メールの受信だけでなく、暗号メッセージの作成/返信が可能になった。これにより、従来サポートしてきた専用プラグイン方式に加え、Webブラウザ経由でも暗号メールを利用できる。また、鍵配布サーバの「Voltage SecurePolicy Suite」のポリシーによって、クライアント側に保管される秘密鍵の有効期限を設定できるようになった。

 新バージョンは10月25日より出荷が開始され、価格は250ユーザーパッケージで480万円など。

 MBSDではさらに、11月にはIBM Lotus Notes/Dominoサーバに対応した「Voltage SecureMail Ver1.7 for Lotus Notes/Domino」を発売する計画という。

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