複数台のPCのブックマークを同期させるBookmarks SynchronizerよりFirefoxを使いこなすためのエクステンション集

エクステンションをインストールして機能拡張を行うことで、Firefoxはさらに使いやすくなる。この連載では、便利なFirefoxエクステンションを紹介していこう。

» 2004年11月25日 13時13分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 ついにMozilla Firefox1.0がリリースされた。すでに多くのユーザーがダウンロードして利用しているようで、IEのシェアも大きく下がっているようだ

 FirefoxはXULで作成されたエクステンションをインストールすることで機能を拡張できるのも特徴の一つだが、数が多すぎるため、その中からFirefoxをより使いやすくするためのエクステンションを探すのは難しい。そこで同連載では、多くのユーザーにとって便利だと思われるエクステンションを紹介していこう。

ブックマークを同期するBookmarks Synchronizer

 会社、自宅、そしてモバイルと複数台のPCを使用するユーザーにとって、各PCのブックマークを同期させたいという思いは切実な願いだろう。

 MarkAgentのようなサービスを使うのも手だが、同サービスはIEにしか対応していない。簡易版であればFirefoxでも利用可能だが、一つのウインドウとして表示されるのであまり使い勝手がよいとはいえない。

 そこでTorisugari氏が作成したBookmarks Synchronizerの登場である。同エクステンションは、ユーザーが用意したサーバに対し、FTPやHTTP、HTTPSプロトコルを使ってブックマークのアップロード/ダウンロードを行うことで同期を取るもの。最新バージョンは1.0.1となっている。ダウンロードはこちらから行える。

 同エクステンションをインストール後、Firefoxを再起動すると、メニューの[ブックマーク]以下に、[ブックマークの同期]が表示されるようになる。これを選択すると、下の図のようにBookmarks Synchronizerの設定画面が表示される。

Bookmarks Synchronizerの設定画面。前回の設定と異なる部分は赤字で表示される(クリックで拡大します)

 ここでは、ブックマークファイルを置くサーバの情報を入力しておく必要がある。セッションはFTPのほか、HTTP、HTTPSが選択可能だ。各種情報を入力後、[ダウンロード]または[アップロード]ボタンを押すことで、ファイルの送受信が行われる。なお、ブックマークはXML化して保存されるが、デフォルトでは、xbel.xmlというファイル名でルート以下に保存される。

 ここで、起動ごとにマニュアルで作業するのが面倒な方は、[開始時に自動的にダウンロードする]および[終了時に自動的にアップロードする]にチェックを入れておくことで、Firefoxの起動時にはブックマークを自動で読み込み、終了時にはサーバにアップロードを自動で行うようになる。

 古いデータを消すことなく、新旧のデータをマージさせることも可能なので、バックアップ用途にも使えるはずだ。

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