産総研はIPAフォント5書体と、起動を高速化するreadaheadを搭載したKNOPPIX3.7日本語版を公開した。
産業技術総合研究所(産総研)は1月31日、KNOPPIX3.7日本語版(knoppix_v3.7_20041208-20050125.iso)を公開した。
産総研ではすでにKNOPPIX3.7日本語版を公開しているが、今回公開されたものは、5書体(ゴシック体、ゴシック体プロポーショナル、ゴシック体UI、明朝体、明朝体UI)のIPAフォントと、高速起動のためのreadaheadを搭載するなど、大きな変更が加わっている。
readaheadは、ブート時に必要なファイルをまとめてキャッシュに先行読み込みすることで、起動を高速化する機能。同機能を有効にするには、起動時のオプションに「readahead」(並列読み込み)または「readahead=fg」(一括読み込み)を指定すればよい。
並列読み込みではほかのブートプロセスのバックグランドとして別のプロセスと同時に実行され、CPUとI/Oのオーバーラップが期待できる。また、一括読み込みではフォアグランドとしてほかのプロセスの前に実行され、データの二重読み込みが抑えられる。
なお、現在のバージョンでは、512Mバイト以上のメモリがないと有効でないことが判明している。また、CDの場合は並列読み出しのほうが高速に起動するようだ。
そのほかの変更点としては、coLinuxのアップデートと修正が行われているほか、fontconfigの設定が変更されている。
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