KNOPPIXがさらに進化、SFS-KNOPPIXが公開

KNOPPIXがさらに進化を遂げた。今度はルートファイルシステムをネットワーク経由で取得してブートするSFS-KNOPPIXが公開された。isoのファイルサイズは約20Mバイト。

» 2004年11月16日 16時05分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 産業技術総合研究所(産総研)は11月16日、CDのみでブート可能なLinuxディストリビューション「KNOPPIX」を改良した「SFS-KNOPPIX」を公開した。UML-KNOPPIX on SFSを改良したもので、CD版、USB版、coLinux版が用意されている。

 SFS-KNOPPIXでは、ルートファイルシステム(cloopファイル)をWAN対応のセキュアなファイルシステムであるSFS(Self-certifying File System)を使ってネットワーク越しに置いて利用するもの。ルートファイルシステムは産総研などに用意されたSFS Server上に配置、それをネットワーク経由で取得することで起動する。

 このため、SFS-KNOPPIXのisoイメージに含まれるのはブートローダのみとなり、ファイルサイズも20Mバイト程度となっている。必要条件としては、ネットワークが利用可能であること、SFSを利用するために4番ポートが開いていること、IPアドレスがDHCPによって取得できることなどが挙げられる。

 起動時には、SFS Serverおよびルートファイルシステムを選択できるので、用途に応じてカスタマイズされたKNOPPIXを起動できる。また、起動後は必要に応じて圧縮されたブロックデータのみをダウンロードする。KDEを利用する場合、約50Mバイトのデータ転送量となる。

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