ジュニパー、ワイヤレス機能を追加した中小規模向けセキュリティアプライアンス

ジュニパーネットワークスは、802.11b/gベースの無線LAN機能を搭載したセキュリティゲートウェイ製品「NetScreen 5-GT Wireless」を発表した。

» 2005年03月08日 22時11分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 「ワイヤレスと(ワイヤード)ネットワーク、セキュリティという3つの要素を1台で提供する」――ジュニパーネットワークスは3月8日、無線LAN機能を搭載したセキュリティゲートウェイ製品「NetScreen 5-GT Wireless」を発表した。

 NetScreen 5-GT Wirelessは、中小規模のオフィス向けに同社が提供しているファイアウォール/IPSec VPNゲートウェイ「NetScreen 5-GT」をベースに、ワイヤレス機能を追加したアプライアンスだ。

NetScreen 5-GT Wireless NetScreen 5-GT Wirelessのきょう体。NetScreen 5-GTよりやや大きいという

 この製品は同社が従来強みとしてきたASICに加え、ワイヤレス処理専用のプロセッサを搭載しており、802.11b/gベースの無線LANの構築が可能だ。NetScreen 5-GT同様、アプリケーションレベルのディープインスペクション機能やアンチウイルス、Webフィルタリングといった機能も搭載している。

 ワイヤレスでのセキュリティ面では、WPAのほか802.1xベースの認証をサポートした。また、SSIDに基づいて最大4つのネットワークセグメント(ゾーン)を設定し、暗号化の有無や認証方式といったセキュリティポリシーをそれぞれに設定できる。1台のアクセスポイントを、あるゾーンは従業員用に、別のゾーンはインターネットへのアクセスのみを許可する来客用に、といった具合に使い分けることが可能だ。

裏側 本体裏側にはLAN用に4つのイーサネットインタフェースを搭載。管理用ポートも備えている

 「ワイヤレス導入に当たって最大の課題がセキュリティだったが、ネットスクリーンがずっと提供してきた最高レベルのセキュリティ機能により、こうした不安を払拭できる」(同社技術本部SEリーダー セキュリティプロダクト担当の小澤嘉尚氏)。

 ポリシーの設定は、他のNetScreenアプライアンス同様、同社の管理ツールを通じて行うことができる。本社側からリモートの地方拠点、支社などに置かれたNetScreen 5-GT Wirelessに対し、一元的に設定を行うことも可能だ。またアクセス先のシステムにNetScreen-Remote Access 500シリーズなどのよりハイエンドな製品を配置すれば、無線LAN経由でSSL VPNアクセスを行うこともできる。

 製品の価格はオープンプライス。銀行やファーストフードなど、多くの支店/拠点を抱える企業向けに、早ければ5月より出荷を開始するという。

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