Webサービス使った分散リソース管理仕様をOASIS標準に認定

標準化団体OASISは分散したリソース管理のための仕様「Web Services Distributed Management」を標準として認定した。

» 2005年03月10日 09時02分 公開
[ITmedia]

 標準化団体のOASISは3月9日、分散したリソース管理のための仕様「Web Services Distributed Management」(WSDM)をOASIS標準として認定したと発表した。WSDMではWebサービスを使った管理アプリケーションを構築でき、多数のマネージャを使いながら単一のインタフェースを通じたリソースコントロールが可能になるとしている。

 仕様策定にはDell、富士通、Hewlett-Packard(HP)、日立、IBMなどの各社が参加した。企業ではビジネスシステム構築にあたって多種多様な製品を使っていることから、これまで長年にわたり、システム管理複雑化が問題になっていたと発表資料では解説。この問題に対応するため、これらコアインフラコンポーネントの提供企業が集まり、マネージャと各種プロトコルの間の統合レイヤーとして作成したのがWSDMだと説明している。

 WSDMは「Management Using Web Services」(MUWS)と「Management Of Web Services」(MOWS)という2つの仕様で構成される。MUWSではリソースのマネージャビリティインタフェースにWebサービスとしてアクセスする方法を定義。MOWSではWebサービスをリソースとして管理する方法を定義し、管理可能なWebサービスアプリケーション同士が企業や組織の境界を越えて相互通信できる仕組みと手法を提供する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ