テキサス州では車検証がRFIDタグ付きに?

米テキサス州で車検証にRFIDタグを付ける法案が提出された。保険未加入ドライバーを減らすのが目的という。(IDG)

» 2005年04月07日 19時16分 公開
[IDG Japan]
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 テキサス州では車検証ステッカーがRFIDに取って代わられるかもしれない。同州議会では車検証にRFIDタグを付けようという法案が提出された。

 しかし、この法案に反対するプライバシー専門家もいる。

 法案を提出した共和党議員、ラリー・フィリップス氏によれば、RFIDタグによって保険未加入ドライバーを減らすことが目的だという。同議員によれば、テキサス州における保険未加入ドライバーは26%に達するという。

 フィリップス議員によれば、RFIDタグはテキサス陸運局が開発した車両自動登録認証システムに対応し、有料道路や料金所で利用できるよう互換性を持つことになるという。

 プライバシー問題について、RFIDに収録された情報を悪用することは重罪となるとフィリップス議員は説明しているが、プライバシー保護団体Privacy Rights Clearinghouseのディレクターであるベス・ギブンズ氏は反対意見だ。「RFIDの利用はここで完結するわけではなく、自動車に設置されたRFIDタグを利用するさまざまな方法が見つけられるだろう。尾行にも悪用されるかもしれない」とギブンズ氏は説明し、プライバシーアセスメントの必要性を訴える。

 同じ結果をもたらすが、よりプライバシーを保護できる技術もあると同氏は主張する。この場合、2次元バーコードや単純なバーコードなら同様の成果を上げることができるうえ、RFIDのように所有者に知られずに離れたところから情報を得ることはできないと指摘する。

 フィリップス議員によれば、法案の公聴会が予定されているという。

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