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» 2005年04月15日 16時37分 UPDATE

OSSの普及啓蒙などを目的とした新たなグループ「OSCJ.net」が発足

テンアートニなど7社はOSSの普及啓蒙などを目的としたグループ「OSCJ.net」の発足を発表した。Apache Software Foundationのような活動を行っていきたいという。

[西尾泰三,ITmedia]

 テンアートニなどオープンソース・ソフトウェア(OSS)を支援するIT企業7社は4月15日、OSSの普及啓蒙などを目的としたグループ「OSCJ.net」(Open Source Collaboration Joint Network)を立ち上げたことを発表した。現時点での参画企業はテンアートニのほか、日本SGI、グルージェント、コンポーネントスクエア、テックスタイル、CollabNet、びぎねっとの7社。同グループの運営委員長にはテンアートニ代表取締役社長の喜多伸夫氏が就任、事務局はテンアートニ内に設置される。

ベーレンドルフ氏 「コミュニティーには家が必要。ユーザーが協力し合える場所を作ることがOSS成長の秘訣」と話すブライアン・ベーレンドルフ氏

 喜多氏は、OSS開発者の悩みとして、共同開発者の不足や開発基盤の問題、そして普及のためのブランディングが挙げられるとし、それらについてさかんに議論はされているが、解決策が見あたらない状態であると話す。加えて、ビジネスの観点で考えた場合、OSSの情報や保守体制に関する心配や、開発プロジェクト自体の永続性を危惧するためにOSSに対してまだまだ及び腰であるという。

 OSCJ.netはこうした悩みに答えようとするもので、ソフトウェア開発基盤、それらに必要なサーバハウジング、各種関連情報、プロジェクトの運営支援などを行うものであるという。初期参加プロジェクトには、「Project BlueQuartz」「Seasar」「uCLinux for H8」、そしてテンアートニが開発しその後オープンソース化したWebアプリケーション・フレームワーク「Ninja-VA」の4つが参加を表明しているが、同日にコバルトユーザー会も参加することが発表された。

「開発に必要な基盤、つまり『道具』をそろえることに時間がかかっていたが、OSCJ.netに参加することで、そのあたりを気にすることなく、本来の開発に注力できるようになる」(Project BlueQuartz澁谷寿夫氏)

 一見すると、Sorceforge.netのような取り組みとも似ているように思えるが、喜多氏は「開発支援やブランディングまでを含めているという意味では、ガバナンスがあると言えるので、Sorceforgeとは方向性が異なる。OSCJ.netの考えるゴールは、どちらかといえばApache Software Foundationに近い」と述べている。

 これに対し、Apacheの創設グループの一人で、現在は、Apache Software Foundationの理事でもあるCollabNetのCTO、ブライアン・ベーレンドルフ氏は「コミュニティーには家が必要。協力できる場を提供することで、ApacheもOpeOffice.orgも成長した」と述べOSCJ.netの取り組みを支援する姿勢を見せた。

 同グループは、今後1年間で10プロジェクト程度を支援する計画であるとしている。

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