国内の大手有力ソリューションプロバイダーも注目するVA Quest

VAリナックスが今月初めに発表したLinuxカーネル障害解析サービス)「VA Quest」に対して、伊藤忠テクノサイエンスなど国内の大手有力ソリューションプロバイダー数社がすでに契約を締結している。

» 2005年04月19日 15時00分 公開
[ITmedia]

 VA Linux Systems Japan(VAリナックス)は、4月5日に正式提供を発表したLinuxカーネル障害解析サービス「VA Quest」に対して、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)、UFJIS、NTTコムウェア、NTTデータ先端技術など国内の大手有力ソリューションプロバイダーを含む数社から契約を締結したと発表した。

 VA Questサービスの提供内容は、VAリナックスが誇るLinuxカーネルを熟知した技術者陣が、顧客のLinuxシステムの障害に対してLinuxカーネルのソースコードやメモリダンプに基づいた詳細調査を行い、障害の解析、障害原因の追及および特定、回避方法の提案、修整パッチの提供などを行うもの(関連記事参照)

 「銀行、グループ各社の基幹系システムへLinuxを適用しており、VAリナックスが提供する解析機能、トレーサビリティ機能のほか、サービス継続・復旧に必要となる、迅速な修正パッチの提供や回避方法の提案を評価した」(UFJ銀行グループのシステム企画・開発を担当するUFJISのオープンプラットフォーム部長の蒲原寧氏)

 こうしたLinuxカーネル障害解析サービスのニーズについては過渡期のものだとする声もあるが、発表から1カ月を待たずにこうした大手ソリューションプロバイダが続々とLinuxカーネル障害解析サービスを契約していることからも、現時点ではそのニーズが大きいことが分かる。

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