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» 2005年05月31日 21時40分 UPDATE

「NonStopはやめません!」、HPがItanium2搭載サーバ発表

日本HPは、Itanium2プロセッサを搭載し、三重化構成によって信頼性の向上を図ったノンストップサーバ「HP Integrity NonStopサーバ NS16000」を発表した。

[大津心,@IT]

 日本ヒューレット・パッカードは5月31日、Itanium2プロセッサを搭載したノンストップサーバ「HP Integrity NonStopサーバ NS16000(以下、NS16000)」の受注を6月中旬より開始すると発表した。NS16000は、NonStopサーバとして初めてItanium2プロセッサを搭載したほか、三重化構成を採用し、高い可用性を実現したとしている。

NS16000 発表された「HP Integrity NonStopサーバ NS16000」

 NonStopサーバは、ハードウェアのニ重化/三重化やソフトウェアの耐障害機能によって、メンテナンスや機器構成の変更時でも、システムを停止することなく作業が行える並列サーバ。NS16000は搭載プロセッサを従来のMIPSからItanium 2に変更しており、同社で初めてItanium2プロセッサを搭載したNonStopサーバとなる。CPUは2個から最大4080個まで追加できる。日本HP テクノロジーソリューション事業統括 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 NonStopサーバ製品本部 本部長 浅野勉氏によると、「従来のSシリーズの最上級機種と比較しても、約2倍のパフォーマンスを実現した」と語り、Itanium 2のメリットを説明した。

 NonStopサーバの最大の特徴は、従来のアーキテクチャを進化させた「HP NonStop アドバンスド・アーキテクチャ(NSAA)」を採用した点だ。NSAAを採用したことにより、従来は二重化までであった冗長構成を三重化に拡張できる「TMR(Triple Modular Redundancy)テクノロジ」をオプションとして選択できるようになった。

 従来の二重化構成でも、障害時にシステムは止まらなかったが、通常2つのCPUで処理している作業が1つに集中する「縮退」が発生してしまう。TMRでは、3つのCPUのうちのいずれかが出力不整合を起こしたとしても、多数決方式で異なる結果を出力したCPUを切り離して処理を継続することができる。従って、従来と比較して縮退は少ないという。浅野氏は、「通常の二重化構成でも、ほとんどのケースではシステムが停止することはないだろう。しかし、通信や金融業の場合、縮退が重大な遅延を起こす可能性があるため、避ける必要があるようだ」と、TMRのニーズが一部で強いことを強調した。

石積氏 日本HP 常務執行役員 テクノロジーソリューション事業統括 石積尚幸氏

 そのほか、NonStopサーバのカーネル上にUNIX互換環境を提供し、UNIX標準ツールを利用可能にする「OSS(Open System Service)」に対応。ApacheやSambaといったオープンソースアプリケーションを利用できるようになった。また、従来はキャビネット内のCPUやストレージの構成制限により、増設時にはキャビネット単位での購入が必要だった。しかし、今回のサーバでは、プロセッサ、I/O、ストレージの各パーツが19インチラックの規格に準拠したモジュールとして提供されている。従って、必要なパーツを必要なだけキャビネットに搭載でき、CPUだけのキャビネットやストレージだけのキャビネットといった構成も可能となる。

 日本HP 常務執行役員 テクノロジーソリューション事業統括 石積尚幸氏は、「コンパックとの合併以来、『HPはNonStopサーバをやめるのではないか』という声を多く聞くが、当社はNonStopサーバをやめるつもりはない。実際に通信や金融を中心に売り上げも伸びている」と説明。今後は、サーバのアーキテクチャをItanium2に集約させ、同一のプラットフォーム上に異なるOSを載せた戦略にシフトしていくと説明した。

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