SEもEnglish(7)――「聞き手の英語〜リスニング向上法」Keri's Business English Clinic

今回はリスニング向上法。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)

» 2005年06月02日 09時46分 公開
[光藤京子,ITmedia]

 リスニングが出来なければ困るのは通訳者だけでなく、英語を第二言語とするだれでもが抱える悩みです。解決法としてはとにかく聞く英語の量を増やすことですが、私がお勧めするのは次の2つの方法です。

シャドーイング

 同時通訳の訓練に使う方法です。耳に入ってくる英語を片端からリピートします。それによって、英語独特のリズムやイントネーションが身につき、リスニング力も向上すると言われています。

 教材としては生のスピーチを使うのが一番いいのですが、最近では専用の教材が売られていますので、易しいレベルから難しいレベルにだんだんと移っていくのがいいと思います。またお金をかけない方法としては、テレビの英語放送、多重放送のほか、PCからダウンロードできる英語のニュースなども使えます。

 さらに、シャドーイングをする際は、必ずイヤホーンか、またはヘッドフォンをしてください。映画をDVDで見るときもそうですが、私はそれらのの使用を強く勧めています。なぜなら、聞こえてくる音質がはるかに良くなって聞き取りやすい上、余計なノイズが入ってくることがありません。同時通訳を見てもヘッドフォンを必ずしていますね。あれは、音をよく取れるようにする効果のほか、集中力も高まるからです。

音読

 音読は古くから英語の達人が勧めている方法で、最近その効果がまた見直されています。リスニングとの関連はまだ科学的には実証されていないようですが、シャドーイングと同じく、英語のリズムを体で覚えるのに適しています。

 教材は何でもOK。英語学習者向けに書かれた比較的易しい英字新聞の記事でもいいし、その辺にある英語のパンフレットだっていいのです。音読によって、目で読んだだけではさっぱり頭に入らない語彙やフレーズが自然に身につく効果もあります。私自身の経験から言っても、同じ記事を3回声を出して読むと、その効果は抜群ですよ。

 以上、リスニング向上のための2つの方法をご紹介しました。ただし、上記の方法は、「継続は力なり」が基本ですので、ぜひ根気よく頑張ることをお勧めします。次回からは、読者の質問に答える形式で、ビジネス英語で困ったときの対処法などをご紹介したいと思います。


 この記事は、メールマガジン「B-zine」の内容を新たに加筆して掲載しています。 

光藤京子(みつふじきょうこ)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ