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» 2005年06月07日 23時38分 UPDATE

XPを追い越し、Tigerに迫るLonghorn (1/2)

2006年末にリリースが予定されているMicrosoftのLonghorn。その機能はAppleのTigerに追いつき、一部は追い越そうとしている。

[John Rizzo,eWEEK]
eWEEK

 セキュリティとネットワーキング機能の改善を通じて、MicrosoftウサギはAppleカメを追い越そうとしている――今のところはそんなふうに見える。

 これまでのOSレースでは、長い準備期間を経て大きく飛躍するというMicrosoftの戦略に比べると、OSを小刻みにアップグレードするというAppleのアプローチが功を奏しているようだ。

 Windows XPが2001年に出荷されて以来、AppleはMac OS Xで5つのメジャーアップグレード版をリリースした。UNIXをベースとするAppleのOSはWindows XPよりも遙かに後方からスタートしたが、今では、機能とユーザーインタフェースの面で競争をリードしている。

 2006年末にリリースが予定されているMicrosoftのLonghornは、ある分野ではTiger(Mac OS X 10.4)に追いつき、ほかの分野ではTigerを追い抜くことになる。しかしLonghornの出荷が2007年にずれ込むようなことがあれば、Appleは次の猛獣バージョンを既にリリースしているか、少なくともそれを解き放つ準備を整えていることだろう。

セキュリティ

 LonghornのほうがTigerよりも先進的であると言える分野の1つがセキュリティだ。例えば、Internet Explorerは、ワームやスパイウェアをWindowsから遮断する「封鎖領域」の中で動作する。

 Longhornは「Trusted Platform Module」チップを搭載したノートPCをサポートする(関連記事)。このチップはセキュアなブートを実現し、ハードウェアやアプリケーションが不正なユーザーや悪質なソフトウェアによって操作されるのを防ぐ。

 LonghornとTigerはいずれも、ハードディスク上のすべてのデータを自動的に暗号化する機能を備える。Windows XPにはこのような機能は存在しない。

ファイル管理

 ファイル管理の幾つかの分野では、LonghornがTigerに対して巻き返しを図っている。Longhornの「Virtual Folders」というコンセプトは、Tigerの「Smart Folders」のコンセプトに近い。Virtual Foldersは、ユーザーが設定した基準に基づいて自動的にショートカットファイルを作成し、これらのファイルをフォルダに格納する(TigerのSmart Foldersではエイリアスを使ってこの機能を実現している)。

 Windows XPはこういった機能を備えていない。ユーザーは手作業でショートカットを作成することができ、アプリケーションもインストール時にショートカットを作成できるが、多数のショートカットアイコンでデスクトップが乱雑になりがちだ。

 Longhornには、TigerやWindows XPには見られないファイル管理機能も装備される。Longhornの新しいバックアップシステムは、ファイルの変更部分を記録し、これを保護領域にコピーする。

データ検索

 データに検索機能に関しては、Tigerは明らかにWindows XPよりも先を進んでおり、Longhornに対してもリードを維持するだろう。Appleの検索技術「Spotlight」は、ファイルだけでなく、特定のアプリケーションによって作成された電子メールメッセージ、連絡先、スケジュールなどのデータも検索することができるのだ。またSpotlightでは、ほぼ瞬時に情報を検索することができる。

 Tigerのデータ検索処理は秀逸であり、Spotlightは1984年以来、GUIの基礎となってきたデスクトップ/フォルダ/ドキュメントという時代遅れのメタファに代わる有望な選択肢となっている。

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